敏感さ・繊細さのポイントが異なるHSP/HSCの3つのタイプ

HSP・HSC 敏感性の3タイプ HSP/HSC

HSP/HSC(ひといちばい敏感な人・子ども)が広まってきましたね。

そこで終わらず、次に知ってほしいのがHSPの中の3つのタイプです。

何に対してどう敏感かによって、HSPの特性を3つに分ける考え方。

提唱しているのはHSPメッセンジャーを育てる皆川公美子さん。

多くのHSPが納得して
「私は3つともまんべんなく敏感なタイプです」
「うちの子は8割洞察という感じです」
などと話し合ったりして、自分や人を理解するのに活用しやすい分類なんです。

順に紹介していきますね!

HSPのタイプ1)感覚系

一つ目のタイプは、感覚系。

五感や第六感が人よりも敏感で、音や光など日常的な刺激にかなりダメージを受けやすいタイプ。

刺激が多すぎない環境では、その繊細な感覚を生かして芸術的な才能として発揮されることも多いです。

まずは、過敏になっている身体感覚を落ちつかせてあげることが大切。

感覚が過敏になると外からの刺激を受け付けなくなって自分を閉じてしまい、その繊細な感覚の特徴を生かせなくなるのです。ダウンタイムが大事です。

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身体感覚の敏感性は、ほかの発達障がいの特徴とも重なっています。
「これは発達障がいか?HSCの特徴か?」と迷うところもあるかもしれません。

ダウンタイムをしっかりとることで敏感性が落ち着いてくるならば、HSCかもしれませんね。発達障がいでもHSCでも、神経系の安定と発達が大事になってきます。

HSPのタイプ2)共感系

2つ目は、共感系。

他人の感情の動きに、人よりも敏感なタイプです。HSPと言って真っ先に思い浮かべるのがこのタイプかもしれません。

職場や学校などの環境で、周りの人の感情を強い刺激として感じます。

特に人の持つ負の感情に影響されやすいです。その悪感情をどうにかしよう、場の雰囲気をよくしようと頑張りすぎて、疲れ果ててしまうことも多くなりがちです。

心が落ち着いていられる場面では、気配り上手で感受性豊かな優しさを発揮できます。

せっかく生まれ持ったこの共感力の高さという強みがあるのに、人を避けて暮らさなくていけないのは残念ですよね。人と関わりながらも感情刺激で疲れすぎないようにコントロールしていくことが重要。

なるべく人間関係が良好な環境を選ぶとともに、気持ちの切り替えを学んで行くことで穏やかに生きられる力が付きます。

特に必要な対処方法は、境界線の強化です。

HSPのタイプ3)洞察系

3つ目は、洞察系。

様々な事柄を観察・分析する洞察力が高いタイプです。情報に対して敏感に反応するというか、深く考える傾向があります。

「考えすぎ」「気にしすぎ」「一言多い」と指摘された経験を持つ人が多く、理解されずに疎外感や孤独感を抱えがち。

共感力が高いと言われるHSPなのに、人と感じ方がすれ違うような切ない思いをしています。

洞察系の人は思考が止まらないことも悩みになることが多いですが、落ち着いて深く考えられると高い知性を発揮します。

考えを否定されない環境を選びつつ、恐れずリラックスして考えを伝えることができるようになると楽にコミュニケーションができます。

洞察系は、特に原因不明の不登校と言われる子どもたちによく見られるようです。

学校のルールに違和感がある、みんなと同じがどうにもつらい。そう感じて学校に適応しにくい子たちの中には、人とは違う考え方ができるという大きな才能が隠れています。

疎外感から自己肯定感が低くなりがちなことがこの子たちの大きな課題。自己肯定感を育むことが才能発揮のコツになります。

3つのタイプのグラデーションで個性が決まる

3つのタイプとは言いますが、実は感覚系・共感系・洞察系はきっぱりとわかれるものではありません。

一人一人の中でどの系統がより強いかというグラデーションで現れると言われています。

そこで、最初に書いたように
「私は3つともまんべんなく敏感なタイプです」
「うちの子は8割洞察という感じです」
といった表現で自己分析・他者理解が進むのです。

HSPとひとくくりに言っても、もちろん個性は人それぞれ。

HSPの中でも自分のタイプや特性を理解し始めると、自分のケアがうまく行き、敏感な自分への肯定感が生まれます。

単なるタイプ分けとしてだけではなく、自分はこういう面がつらいからこうケアしていこうと考える基礎としても使える分類方法なのです。

自分はどうかな?家族はどうかな?とぜひ考えてみてくださいね!

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