HSPの敏感性を大きく3つに分ける考え方があります。
感覚系・共感系・洞察系。
身体、感情、思考。どこにダメージを受けやすいかと考えてもいいかもしれません。
詳しくはこちらで書きましたが、
どこが敏感かによって、ケアの方法も変わってきます。
今回は、共感系の方に特に必要なケアである「境界線を引く」ことについてお伝えします!
HSPセルフチェックリストと「共感系」
共感系の敏感性が強いと、アーロン博士のHSPチェックリストの中では、「はい」と答えるのはこの辺りが多いかも。
HSPチェックリスト内で「共感系」ぽいもの
- 他人の気分に左右される
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる
- とても良心的である
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
特に、「他人の気分に左右される」。
これは共感系が強い人の重要課題ですね。
「気にしなくていいよ」って言ってもらうことが多かったり、
「自分のことに集中して」と言われてしまっても、なぜかそうはできない。
家族や仲の良い友人、または職場や学校で隣の席やそばにいる人の気分・感情に大きく影響を受けてしまいます。
境界線の弱さの問題と言われています。
共感系HSPに特に必要な境界線
そこで、
前回書いたダウンタイムに続けて、もう一つの大事なHSPセルフケアポイント。
それが「境界線の強化」です。
いろいろな方法がありますが、言葉とイメージを併用するのが効果的。
言葉としてはまず、
「私は私、人は人」。
境界、違いをはっきりさせる基本的な言葉です。
「私は常に守られている」
これは、感情が傷つきやすく不安を感じやすい場合に。
「私たちは常に守られている」
家族や親しい人への心配が止まらない場合には、「私たち」という形で守られていると感じる方が心地よいかもしれません。
無理に分離、境界をはっきりさせ過ぎる必要はないので無理なく言える言葉で。
境界を引くアファメーションのコツ
こうやって自分に向けて宣言していく言葉を、アファメーションと言います。
アファメーションは、否定形をつかわないのがコツ。
「私は人に傷つけられない」といった言葉だと
「傷つけ(ない)」の(ない)が抜けて
「傷つける」という言葉が意識に入りがちなのでお勧めできないのです。
人に傷つけられない、ってつまりどういう状態?
とちょっと想像してみましょう。
人と関われている、かもしれませんね。
そして傷つかないので、安心・安全を感じているかも。
「私は安心して人と関わることができる」
とすれば、肯定的なイメージが浮かぶ言葉になります。
ネガティブを認めるのも一案
どうしてもポジティブにはまだ考えられない。
そんなときもあると思います。
だったら
「たとえ傷つくことがあっても、私は大丈夫」というのはどうでしょう?
「たとえ~~でも」というところに
実際起こりそうなネガティブを入れます。
そして「私は~~」の後半をポジティブな意味づけ、
安心感が広がる言葉にするんです。
どのタイプでも、口の中で唱えていて心地良い言葉を探すのが良いのです。
肯定的すぎて
心が「無理!そんな風に思えない」と感じてしまったり
「そうならなきゃいけない」とむしろ焦りを感じるなら、
ちょっと違う言葉を探してみてください。
大丈夫、必ずしっくりくる言葉があります。
言葉で境界線強化。
自分らしい言葉を探してみてください。
次はもう一つの境界線、イメージでの強化方法もお伝えします!