HSP/HSC「共感系」タイプの境界線を引くのには、イメージも有効!

HSP・HSC 敏感性の3タイプ HSP/HSC

他人との境界線がうまく引けなくて困りがちなのが、HSP・HSCのお悩みのひとつ。

HSPの3タイプ(感覚・共感・洞察)の中でも、特に共感系が強くて人の感情に敏感な方が強く感じる困り感です。

前回お伝えしたのは、共感系HSPが苦手な「境界線を引く」方法として
言葉で境界を引くことでした。

HSP/HSC「共感系」タイプの悩みには、言葉で境界線を引く!
HSPの敏感性を大きく3つに分ける考え方があります。感覚系・共感系・洞察系。身体、感情、思考。どこにダメージを受けやすいかと考えてもいいかもしれません。詳しくはこちらで書きましたが、どこが敏感かによって、ケアの方法も変わっ...

今回はもうひとつの方法として
イメージで境界線を引くことをお伝えします。

言葉のちからとイメージのちから

肯定的な言葉のちからとイメージのちからは、少し似ています。

どちらも潜在意識に届きます。

アロマ精油などの香りも潜在意識まで届きやすいんですけど、それはまた別の話として、今日はイメージの話。

まず前回のおさらいですが、共感系の敏感さが強いと、人と自分の間に垣根がなく、感情的ダメージを受けやすい状態になりがちです。

これを境界が弱い、境界線が薄い、と表現します。

そこで、境界線を強化するイメージです。

自分を守るための膜、バリアを張っていくイメージを使います。

HSPの境界を守るバリアのイメージ

自分を守ってくれるバリア。
どんなものをイメージできるでしょう?

私が一度習ったプロテクション(防御)イメージは

身体から5㎝ぐらいのところに透明防弾ガラスのような固い膜があって、全身を鎧のように覆っているというもの。

確かに誰にも傷つけられなそうな、完全に周りから守られそうな気がします。

でもちょっと、HSP向きじゃないような気もしませんか?

私たちHSP、特に共感系HSPと呼ばれる人の場合には、人と繋がりたい気持ちもひといちばい強いです。固くはねのけるようなイメージはそぐわないかもしれません。

そんな時は、自分がしっくりくるイメージに変えていきましょう。

【人と自分が交じり合わないようにするバリア】としてイメージできるものは、どんな固さ・どのくらいの範囲でしょう?自由に想像してみてくださいね。

HSPの境界線の弱さ4種類とバリアの使い分け

また、感情の境界線の弱さと言っても、いくつかの種類があります。

  1. 周囲の様々な感情を、無差別に受け取ってしまう
  2. 他人からの期待を気にしすぎてしまう
  3. 人の悪意や依存に振り回されてしまう
  4. 親しい人への心配が過剰になってしまう

とても敏感な気質だと全部感じるかもしれませんが、特にこういう時につらい・疲れるという傾向が大抵の人にはあります。

それぞれの場合によい良いバリアをいくつか提案していきますね。参考になれば!

①無差別に感情を受け取る場合。

自分の周囲30-50㎝ぐらいのところに、きれいなシャボン玉の膜があるようなイメージ。

薄いようですが意外と壊れないシャボン玉です。
柔らかくキラキラと、自分を保護してくれます。
パーソナルスペースを確保するものですね。

想像してみると、息がしやすい感じがするかも。

人ごみや職場・学校にいるときにこれを想像して練習してみると、気持ちを立て直すちからになってくれるでしょう。

実際に手を使って「この辺にバリアを張る」という動作をする人もいます。
これも意識の中にしっかりとイメージが入る助けになるでしょう。

②や③他人からの期待や悪意がつらい場合。

人と話す前に、期待や悪意を受けとりそうなことが前もってわかっているなら、いい方法があります。

これは友人に聞いたやり方ですが、自分の前方を相手向きの鏡張りにするんです。

気合を入れて、いらないものなら跳ね返すつもりで人と話をする。苦手な上司なんかと話す場合にとても良いそうです。

私ももっと早くに知りたかった!

④親しい人への心配が過剰になる場合。

家族への心配が多い場合には、いつでも2人の間にコードが繋がっている感じになっていると言われます。

親子の間にへその緒が伸びてつながっている感じかもしれません。

「いやいやもう産まれたのだから、個人として独立しているよね」
という意味で、おなかの前でコードを切るようにしてみましょう。

人差し指と中指でぱちんと。

大丈夫、へその緒が切れていてもそばにいてサポートすることはできます。
でも物理的には親子と言えども独立していることを思い出すための儀式のようなイメージです。

自分と親の場合にも、もちろん同じくぱちんと毎度切り離して大丈夫です。

境界線問題はHSPのライフワーク

境界線問題。
状況や相手に合わせたり、自分の調子によっても変わってくる微妙な調整が必要な課題です。人を拒絶して生きていきたいわけではないですからね。

敏感でも人と繋がりたいハリネズミのようなHSPやHSCにとって、ちょうどいい境界線を押し引きしながら探して生きていくのはライフワーク的な取り組みになると思います。

ハリネズミ

言葉の力、イメージの力も上手に使いながら、疲れ果てずに人と付き合っていきたいですね!

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