HSPは治らないものだと聞きますが、HSPが改善することはありますか?
というご質問をいただくことがあります。
聞きたいことはわかるのですが、誤解があります。
HSPという言葉をネガティブな状態そのものだと思うのは、誤解。
だから「HSPを改善する」という言葉になってしまうのでしょう。
HSPの性質は基本的には変わらない
そうです、生まれつきの気質で「感受性が高い/強い人」という意味ですから。
基本的に一生繊細な性質が続きます。
感受性を低くして、非HSPになるということはあまり考えられません。
でも「HSPを改善したい」に込められたお気持ちはわかります。
つまり、HSPにまつわる【ネガティブな状態】を改善したいのですよね。
HSPにまつわるネガティブな状態
HSPがネガティブな状態になると、敏感すぎる・過敏状態になります。
例えば……
・人の気持ちを感じ取りすぎて疲れてしまう
・考えすぎて頭が休まらずよく眠れない
・特に何もしていない気がするのにいつも疲れている
・些細なことが気になる自分への自己否定が強い
などのお悩みを良く聞きます。
そういうネガティブ状態は、全HSPが感じているものではなくて、刺激過剰で疲れているときに陥る情愛。
HSPのままで元気に生きる
HSPであり繊細なままで、過敏な状態からは回復する。
適度に敏感さ・感受性を使いこなせる。
という状態に持っていくことは、もちろんできます。
セルフケアやセラピーなどを使いながら、「HSP だということをネガティブに意識することはほとんどない」という状態になった人はたくさんいますし。
私自身も、自分がHSPでしんどいなぁというほどの過敏性を感じることは今はほとんどないです。
でも今でもHSPではあります。
「人よりは敏感で気にしすぎでネガティブなところがある。特に疲労がたまると出やすい」
「人よりも早く疲労・刺激限界が来るので無理は続かない」
こういう自分の脆弱性を意識しているので、体調や環境の管理はしっかり。
「ほかの人はもっとちゃんとやっているのに……」
という自己否定が入りそうになったら
「はいはい、自己否定ーー!疲れてますね、休みましょうか寝ましょうか」
と自分を止めることができるようになったので、HSPのままでも元気です。
HSPという性質は改善できないが、疲れと痛みは取れます
というわけで、「HSPだから考え込みやすくて、気にしすぎちゃって、いろいろ気づきすぎて嫌だなぁ」と感じるときにはやれることがあります。
まず、疲れをとる。刺激過剰を避ける。
HSPはネガティブに陥りやすいのです。ダウンタイムをとり、境界線を作り、自分の日常から刺激をなるべく排除してしっかり回復するルーティンを作ります。
そして、痛みを癒す。
ネガティブ状態に陥った心を一人で立て直すよりも、人に聞いてもらって課題を整理して癒していったほうが早いと思います。カウンセラー・セラピスト・心理士さん・整体師さんなど、だれか信頼できる人に心の痛みをほぐしてもらいましょう。
もう一つ、刺激に耐えられる心身を育てる。
良い状態をできるだけキープしていくには、セルフケアが有効です。副交感神経をうまく使えるように、軸となるチャクラが整うように、日常のワークしていきましょう。
と、今回はまとめすぎで細かいことは省きますが。HSPという性質を改善したりする必要はないので、疲れと痛みを癒していきましょうという方向性の話でした。