Facebookグループ内で、HSPさんインタビューを行いました。
今回は、公認心理師(臨床心理士)さんでソマティック・エクスペリエンスの資格にも取り組んでいる古田明子さんと!
ソマティック・エクスペリエンスとは
SE™(Somatic Experiencing®)は米国のPeter Levine博士が開発した、身体と神経系の統合をベースにした、安全で自然なトラウマ療法です。
https://www.sejapan.website/
とのことで、時々耳にしていましたが。
「実際どんなことをやるの?」「何が起こるの?」というところが知りたくて、HSP仲間である明子さんにZOOMインタビューをお願いしたのでした。
予定を少し延長しての1時間弱の対話、とても興味深かったです。
【公認心理師・古田明子さんのブログ(セッションのご案内も!)】
HSP-高感受性さんのための青空カウンセリング @山梨 leaf and leaf
ソマティック・エクスペリエンシングについてのメモ書き
いろいろとメモしたので、箇条書きになりますがシェアしますね。
- 頭でどう考えたかではなく、体がどう反応しているのかに気づくことを重視した療法
- 例えば、イライラしたときの体の反応を【ゆっくり】再現することで、自分の体に意識を向けていく
- 自分を「内側から眺める」感じで気づきが起こっていく
- 不快感と一緒にいられる神経系を育てていく方向性
- 安全にエネルギーを解放していくプロセスを大事にしたりもする
- 無理にトラウマ解放を起こすのではなく、まずは安心できる良い状態の身体を整えてから、心の痛みに挑んでいくという順番をとったりもする
等々。(私もメモなので明子さんの意図と違うところあったらすみません)
ちょっとやってみてーーと軽いデモもして頂きまして、なるほどとよくわかりました。
無理にどうにかするのではなく、気づくことで内側から自然に変わっていくのを支援する方向だなと思いました。
ものすごく共感!
HSPさんにはそういう穏やかなアプローチが合う。
強い刺激が苦手だし、無意識に相手に合わせてしまいがちだから。
「自分の身体に気づいていく」という静かなやり方、よいと思います!
気づいていくプロセスの違和感と、エネルギーの解放
ただ、この気づきプロセス、『気持ちいいーー!癒されるーー』というリラクゼーション型の癒しになるわけではない模様。
明子さん自身「最初はこの【ゆっくり】やること自体にすごくイライラしたの」という実感などもシェアしていただきました。でもそのイライラもやっつけずに、イライラ自体も見つめていく感じ。
私自身がやっているタッピングセラピーで「ネガティブ感情がそこにあるね」と見つめていくのと、かなり近い気がします。
自分の内側にある感情や感覚を無視せず見つめて気づいていくことで、エネルギー解放が起こるのですよね。うんうん。
不快なものを心身に閉じ込めていくと、やがて感情が爆発したり体に不調が起きたりする。
抑圧しないように気づいてあげるだけで、安全なゆっくりしたスピードでエネルギーが解放されるしくみなのでしょう。
心と体を扱う垣根がなくなってきている
そんなわけで、身体の反応って本当に大事で、私たちに小さくても深い気づきをくれたりします。
(特にHSPの繊細な感性が使えていれば気づきは深く豊かになります)
明子さん達のような心理の専門家が、体方面からのアプローチも身に着けて幅を広げていって、心身を丸ごと観ることができるステキな時代になってきたぞーーー!と実感できました。
確かに近年、セラピストさんたちも、ボディワーカーが心を、心理系セラピストも体を、と垣根がなくなってきています。
ちなみに私自身は、自然療法系なのでもともと「心と体はつながっている、全体を見る」というホリスティックな視点育ち。でもやっぱり【身体】への意識が弱いなと思って、ここ数年はタッチケアやタッピングなどボディに働きかけることをやっています。
思考や心理に働きかけて行き詰まった時には【身体】に目を向けていく時代ですね。
HSPにとってのセルフケアの重要性
今回は狙ったわけでもないのに、最後には「セルフケアの重要性」というところも改めて感じられるインタビューになりました。
最後に出た話のポイントであるこちら↓。
無理にトラウマ解放を起こすのではなく、まずは安心できる良い状態の身体を整えてから、心の痛みに挑んでいくという順番をとったりもする
これがいい話だなーーーと思いまして。
セルフケアとセラピーの関係は、こんな感じだと思います。
- セルフケアで、普段から良い状態の身体を整えていく。自然な回復力が育つ
- すると「人とつながれる心身」も育つ⇒人への相談やトラウマ療法など深いセラピーも可能になる
- ダメージが小さいときは、周りの人に相談するなど日常の中で小さく解放できる
ダメージが大きいときも、自分だけで解決しようともがかず、セラピーなど人の手も借りて癒し、より良い状態に回復できる
セラピー&セルフケアをバランスよく誰でも使えるというのが、到達点。
全部自分でやるのでも、人に頼りっきりでもなく、今必要なことを少しずつ取り入れながらバランス取り戻していくのがお勧めです。
HSPセルフケアの会やっています
Facebookグループ:HSPセルフケアの会では、「自分に集中しながら人とつながる」をテーマに週1でライブ配信したりZOOMの会をしたりしています。
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