繊細な子どもたち、HSCを育てていると
日々日々愚痴が多い。聞いているだけで疲れる、こっちがしんどくなる
となってしまうお母さんも多くいます。
あまり喋らないでいきなりエネルギー切れするタイプ(うちの息子HSCはこっち)よりも、愚痴をこぼしてくれたほうが扱いやすい(同じくHSPな娘はこっち)気もしますが。
でも毎日毎日、疲れたとか、学校が嫌だとか何とかかんとか言われ続けると、疲れますよね。
ご相談への対応と、その前に愚痴が言える子って結構よいということもお伝えさせてください。
愚痴を吐き出せる、アウトプットできるということ
まずは、愚痴を言えるのはいいことだ、と知ってください。
溜め込んで溜め込んで頑張って息が抜けず、突然急ブレーキがかかる子、エネルギー切れが起こる子はたくさんいます。
そうなる前に、安全基地である家庭で母に愚痴を話していることで、相当にガス抜きができています。明日も頑張る活力を取り戻すためにも、ネガティブな思いを外に出してしまうことは大事。
長期的には解決していきたいこととは言え、今ここでは上手にサバイバルできている素晴らしきことです。
HSPさんって大人でも、インプット過多でアウトプットができなくて、自分の中で思いや気持ちがグルグルしてしまう人が多いのです。
子どものころから感情や考えを外に出していく習慣がつくの、とても良いと思いますよ。
愚痴が多い=アウトプット上手と、ポジティブ面もあることを見ていきたいところ。
きょうも疲れた疲れた言っているな、よし、家では安心できている。
きっと外では頑張っているんだな。
という認識を持つだけで、愚痴へのうんざり具合も少しは減るはず。
しかしやっぱり、話を少し早く切り上げてほしい。ずっと嫌なことを考えているとお子さん自身も疲れますし、聞いている親もももちろん疲れます。
そんなときの対応のしかた、いくつかシェアします。
HSCの話や愚痴に疲れずに付き合う方法
そんな時は、人の話を聞いて満足してもらう魔法の言葉があります。
愚痴の多いHSCが満足して話が早く終わる魔法の言葉
この魔法の言葉は、書籍「HSPママの疲れない子育て」の特典にも入れたもの。
超かんたん。
〇〇ちゃんは、××という気持ちなんだね。とただ言語化するだけ。
- 相手の名前を主語にして
- 子どもが言った感情をそのまま伝える
「ママもそう思うよー」とか「大変だねー」とか共感しなくっても大丈夫。(これをやると疲れる)
「何々したらいいんじゃない?」というアドバイスも控える(わかってる!など怒られる)
ただ愛情をこめて「あなたはxxxって気持ちなんだね」ってうなずき続けていると、意外と早く「わかってもらえた」となり驚きます。
もう少し詳しく書いたPDFも作っているので、書籍ご購入の方はぜひ読者特典、お受け取りくださいね。
心の境界線を引いて、要望を伝える
子どもが少しは満足してくれたところで(順番が大事)、境界線を引いてみます。
子どもへの意識から自分へと意識を戻します。
親である「私」はどう感じていて、何を求めているのか。境界線を引いてはっきりさせます。
「ごめん、ずっとは効き続けられない。お母さんもいま疲れちゃってるから」とこちらの事情も伝えてみてもいいでしょう。
これはお子さんの性格も見ながらですね。気にしすぎる子にはやんわりと「ごめんね」を強めに、はっきりやり取りしたい子には「疲れちゃうの」をはっきりと。
自分の心の傷をいやす
愚痴があまりにもつらいときには、母である自分自身の心の傷に関連するのかも。
「私だってお母さんに話を聴いてほしかった」という悲しみを伴うイライラ
「こんなに愚痴が多くってこの先この子大丈夫なの?」という不安
「私がうまくサポートしていないからこんな状態に?」という自分責め、罪悪感。
結構いろいろとネガティブな思いが出てきたりします。
これもまた、一見嫌なことですが、癒しのチャンス。
自分の内側にある痛みに気づくことは、より深い安心感を持てる自分に変わるきっかけになります。
私自身も、子育てで起こる様々な出来事で、自分の内側の思いに気づきフラワーエッセンスで癒してきました。
数年前とは全く違う、心軽やかな日々を送っています。
子どもと向き合いつつ、自分を整えてまいりましょう
と、こんな風に、声掛けをして、自分の気持ちも大事にして、ネガティブな思いは癒していく。
子どもの長い長い愚痴トークも、そんなチャンスとして捉えていくと、親子ともども毎日を心地よく過ごしていけるようになります。
じっと耐えるのではなく、成長をただ待つのではなく、愚痴に付き合いながら親子ともに心が少しずつ整ってくることを応援しています。
うんざりしちゃって疲れちゃってそれどころではない日も多いですが!そんな自分も責めずに、疲れをケアしつつまいりましょう(毎日のことですからね)。