小1でいきなり不登校になってしまった息子のことが
全く理解できず
どうしていいやら混乱していた私に
「これだ!」
と光をもたらしてくれたのが、HSC/HSPという言葉。
息子のことが理解できない
どうしてあげたらいいのかわからない……
と悩んでいた私を救ってくれたのです。
というわけで今日は「HSCだと知って救われた日」のことを。
ネット検索から、HSCという言葉に出会った!
小1の6月から不登校になってしまった息子。
行きたいけれどいけないというような感じではなく
「もう嫌だ!行かない!」
「学校なんて楽しいことがひとつもない!」
という激しい拒絶を見せていました。
息子の検査結果では、
発達の凸凹は多少あるが学校に耐えられないほどではなさそう。
先生はちょっと厳しい人だが、周りの子は何とかやってる。
本人的にも環境的にも
いきなり不登校になるほどの何があるのかさっぱりわからない。
どうにかしてあげたいけれど
息子のことが全く理解できず
【低学年不登校】についてネットで調べる日々。
そんな時に出会ったのがHSCという言葉。
HSC。ひといちばい敏感な子。
たまたまネットで目についたこの言葉にぴんと来て
アーロン博士の本(明橋先生訳)『ひといちばい敏感な子』を買い、
マーカーを引きながら一気に読みました。
この言葉と本が、
私に息子を理解するきっかけをくれて
本当に私たち親子を救ってくれたのでした。
HSCにとって学校がつらいのはなぜ?
HSCだとわかってから、息子が学校の何がつらいのかが分かってきました。
3年前の自分の、こんなメモが残っています。
HSPとは、人口の15-20%。35人学級で5-7人の子が該当します。
- 音やにおいに敏感
- 人の期待に敏感
(先生のしてほしいことに先回りするように応える→結果疲れる) - 人の感情に敏感
(先生の叱る声やクラスの子のケンカに反応)
などなど、学校教育になじむのが難しいことが多いようです。
息子の場合は特に「人の期待に敏感」なので、
先生がちゃんとしてほしいと思っていると
必要以上にちゃんとしてしまうという境界の弱さがありました。
背筋ピーン、を授業中に保つことを重視している先生だったので
それは疲れるよねぇ…と。
付き添いをしていた頃に、教室内を見ていると
- 自然と姿勢が保てる子
- 姿勢が保てず何度も注意され静かに元に戻す子
- 疲れてくると動き出してしまい怒られる子
- 多少崩れているが目立たないので叱られない子
と様々な状態の子供がいました。
そして自分に向けては言われていないのに、
叱り声が飛ぶたびに
きゅっと背中に力が入ってしまう我が子。
姿勢が良いことを先生に褒められると
さらに力が入ってしまう我が子。
音・期待・感情と三拍子そろった相性の悪さでした。
まずひとつ、
担任のスタイルと彼の敏感性がとても合わない
ということが分かりました。
- 期待・注目されるのがとても苦手である
- 自分が怒られていなくても感じやすい
という点は担任にも伝えたりしたのですが、
先生も「叱らないですむクラスにしていきたい」と思いはあり、
でもクラスが落ち着かないから……と悪循環のようでした。
HSCが苦手なのは集団ではなく、学校なのかも
さて、自分メモに戻ると、
保育園では問題がなかったのに、
なぜ学校にはこれほどの嫌悪感があるのか
をまとめていました。
幼稚園や保育園では、
- それぞれのペースを尊重する
(やりたくない遊びには参加しない。一人で集中できる時間と場所を持てる) - 生活の場として家庭的な雰囲気がある
(チャイムや号令ではなく、時間を見て流れるように別の取り組みに移る) - 大人と子どもの信頼関係を最優先する?
一方学校では、
- 機械的なチャイムで時間が進み、自分のペースで切り替えることが難しい
- 授業中は先生の話に集中、休み時間は騒々しい環境に適応。神経が休まらない
と書いてあります。
今見てもなかなかいいメモ!
HSCである息子にとっては
先生との相性があまりよくないことに加えて
学校という仕組み自体がストレスが多いんだ
という気づきがありました。
「息子・家庭が悪いのか」
「先生・学校が悪いのか」
という二元的な対立ではなくて
単に、相性の悪さ。
誰も別に悪くはない。
実際、学校が楽しいという子だっている。
ただ息子だけでなく
学校内にもHSCの子は15-20%とたくさんいて
本当はもっと居心地のよい環境を求めている。
「息子が学校に適応していくこと」
「学校がHSCを受け入れていくこと」
の両方に意味があるんだ!
というようなことをこの頃は感じていました。
でも
不登校なり立てほやほやの渦中ですから、
ほかのHSCの子供たちのためというよりは
自分たちのことで精いっぱいでしたけどね。
私たちは学校に対して
わがままを言っているわけではなくて
意外とたくさんいるほかのHSCのためにもなるんだ
という意識の持ち方で、
私自身がちょっと楽になったのかもしれません。
こういうときに
「できないからってわがまま言ったらダメ」
と罪悪感が強く出る私もHSPなんですよね。
(HSPが陥りがちな罪悪感についてはメール講座で詳しく書いています)
というわけで
HSC・HSPという概念に出会ったことは
対立構造や強すぎる自責から私たちを救ってくれました。
不登校初心者母、決意をメモる
不登校が始まって数か月。この頃、こんな決意も書いています。
★気持ちを受け止める、認める「気持ちをはっきり言えるのはいいこと」
★目標を決める「自分が、元気で楽しくいられること」を目指す
★疲れをいやす「家で静かに過ごす時間を持つ。話を聞く。
★環境に適応する「学校にHSCへの理解を求め、一人になる・休めるエリアを設ける」
★無理を目指さない「元気いっぱいに通い、ランドセルを放り投げて遊びに行く子」である必要はない
★道筋を明らかにする、選択肢を用意する
→罪悪感、不安感を減らしていく
★学校に理解を求める
→スクールカウンセラー、書籍やコピーの提示、改善案の申し入れ、学校の立場も理解
言うは易く行うは難し。
ここからまだまだ右往左往の日々が続きます。