低学年不登校HSCの軌跡 7)そして、3年生になりました

低学年不登校HSC HSP/HSC

進級をきっかけに再度登校してみたものの
やはり教室に行くたびに疲れてしまい
音や味覚に関して神経が過敏になっていった2年生。

たくさんの励ましを受けていましたが
でももう無理かなぁと思い、フリースクールも検討した小2終わりの春休み。

見学もして興味を持った息子は、でも
「遠いフリースクールは行きたくない」
「個別級だけなら学校に行ってもいい」
という意志表示をしていました。

幸い、息子は個別支援級自体は楽しんでいました。
敏感な子・HSCには
子供同士よりも安定した大人との関わりを好む傾向があるようです。

週2回、1時間ずつの登校だけを続けることにして
低学年不登校3年目の春、3年生になりました。

学校に再挑戦した日々はどうだったのか?

それはそうと、小2の1年間、
学校に再トライしたことは彼にとってどうだったのでしょう。

低学年不登校、しかもHSCの子にとって
苦手な場所である学校に無理をして頑張って
行く意味はあったのでしょうか?

行かなかったバージョンの彼を見ることができないので
どちらが良かったかしっかり比較できないとはいえ

結果的にやってみてよかったと思っています。

自尊心、自己肯定感。
「自分は結構がんばってるな」と認める気持ち

そういうものが得られた手ごたえがあったからです。

私はともかく、父親をはじめ大人からは
「小学校には行った方がいい」
という期待があることは彼にもわかっていたので。

個別級だけでも行けるところに落ち着いたところで

ぼくは学校にだって頑張っていっている。勉強だって(少しは)している。

という自負が育ったと思います。

小1の時のように

  • 平日は外を歩くことも嫌がる
  • 外でクラスメイトを見たら隠れるように逃げる

という状況がほぼなくなっていました。

もしも「学校には多少無理をしても行かせた方がいいかな?」と人に聞かれたなら。

  1. 行っても回復できるほどのエネルギー・気力がたまっていて
  2. 行くことで自尊感情が(かりそめにでも)高まる

という状態なら行ってみるのもありだと思います。

ただただ疲れていくだけの時には
一度しっかり休んで仕切りなおすタイミングかと思います。

「本人が行きたいと言っている」なら
多分休んでからならもっと元気よく行けるはず。
不登校になるの、親にとっては怖いですけどね。

境界・境界・境界を引こう

さて、そして始まった3年生。
新しい担任とは挨拶程度はしたものの、
「教室にはいかない」と息子は決めていました。

物理的に離れる、という境界の取り方。

境界の弱いHSCな息子にとって
それが安心な境界線なのでしょう。

そして私自身も不登校母歴が長くなり、
だんだん境界の取り方を覚えました。

学校の皆さんやうちの家族、様々な人たちに感謝して
迷ったり試行錯誤していることも自己開示して
でも今はこうしたいとただ静かに告げる。

ポイントとしては

  1. できるだけ対立しない。
  2. かつ完全な理解や同意も目指さない。(←これが意外と大事)
  3. 最終的に決めるのは自分たちであり
    究極的には息子自身であると自覚しておくこと。

学校に対しては
教室に行ける行けないは二の次。
息子の元気と自己肯定感を守ることを

何よりも優先したい
とはっきり告げるようになりました。

見守ってくださる学校関係者の皆さんあってこそ
という思いも、できる限り伝えていきました。

課題整理と見通しをメモる

そして始まった4月後半からの個別級登校。

「行きたくないなー」と言いながら靴を履く息子に
「行きたくないんだよねー」と頷きながら
でも行くよーっと軽く声をかけるだけで
ため息をつきつつ玄関を出られるようになりました。

そして学校に行ってしまえばきちんと取り組み
まあまあ楽しそうに帰ってくるように。

とりあえず安定した5月頃、書いてたメモがこちら。

今のところの課題としては?
  • 運動不足→父に言われて走ったり縄跳び。
  • 社交性→人がいれば遊べる。学校の子は難しい
  • 勉強→読解・計算等の基礎力はある。書くのが嫌いだが今はいいかなと。
  • 自尊心→落ち着いている感じ。
見通し
ある程度暇にさせつつ、個別級を中心に学校とつながりを続けたい。
気が変わって「行ってみようかな」と思うまでは無理だと思う。やる気が出るまで待つ。
中学公立も無理だと思うので、将来的にはフリースクール的なものを考えている。
見学にも行ったが、今はそれほど惹かれない様子だった。

 

色々課題を書いていますね。
運動不足勉強不足は主に夫から言われていて
私は「言いたいことはわかるけど難しいのよ」と
つい逃げ腰になりがちでした。

この点も、当時は(渦中では)
「やれるもんならあなたが完璧な子育てしたら!」と
時々きーっとなっていましたが、
もっと境界をもってある程度スルーすればいいんですよねー
できなかったなぁ……

夫に何か言われることで
私自身の罪悪感が刺激されてしまっていたんだと思います。

息子に最善のサポートをしてあげられてないのでは
とかね。

いや、でもほんと、そんなの無理ですからね。
何が最善なのか、そんなの誰にもわからないことなのです。

よくやってるよー!

って1年後の私から彼女に言ってあげたいですが。

そんな風に振り返るためにも、日々のことをメモ。
ちょこちょこ今も書いています。

甘やかしながらも子離れもする小3母でした

そんなこんなで、私も疲れていたこの頃。

そろそろ、今年は子離れしよう~!
というか自分のことやろう~!

と年初に決意はしていました。
最初の3カ月でじっくり自分を振り返り、

そうだ、セラピストに戻ろう

とひらめきました。
以前はホメオパスだったのですが
下の子が生まれるタイミングで休業したので実に7年ぶり。

ホメオパシーに復帰するよりは
心のケアよりのフラワーエッセンスを学び直すことに。

趣味で学んでいた占星術と組み合わせられる
ニュージーランドフラワーエッセンス講座を
受講していきました。

息子の不登校は、
冷静に考えるとあまり解決していないのですが
それはそれ、これはこれ。

家族のためにもなるし!という大義名分で
罪悪感をなだめていきました。

そしてこのフラワーエッセンスで
息子の状態がぐーんと上がってくるのが小3の6月頃からです。

8)エネルギーが底上げされて好循環へ続きます。

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