30歳直前に自分らしさを目覚めさせる時期が来る、と書きました。サターンリターン(土星回帰)は誰にも等しく起こる占星術イベントです。
これは長い目で見ると、自分らしく生きるための方向転換の時期。
渦中にいるときには『占星術の厄年』とも言われます。
そして今回は、40代前半に訪れるもう一つの厄年について。
40代の長きに渡るミドルエイジ・クライシス
お正月に神社に参拝すると「女性の30代ってほぼ厄年(前厄後厄を入れた場合)じゃないか」と思えます。それらが全部終わった頃、今度は西洋占星術の厄年が来るんですね。
忙しいです、女性の人生は。
この40代の時期の星からアプローチは、ずばり「中年の危機」。ミドルエイジ・クライシスと呼ばれています。
サターン・リターン(土星回帰)のようにひとつの星の名前ではないのです。
なぜなら、土星・天王星・冥王星の3つの星が相次いで私たちの内なる星に働きかけてくる時期だから。
時期的に結構長いですが、だいたい40代前半。人によってタイミングが異なり、40歳前から始まる人もいます。
土星のハーフリターン
土星はこの頃サターンリターンのときからもう半周回って、生まれたときとは180度反対側へ。
オポジションと言う配置を取ります。
これは結構わかりやすいです。
土星先生が、「苦手意識から逃げていないか?」とまた聞いてくるわけです。
土星は学年主任の先生が時々見回りに来る、みたいな関わり方です。
29才の時はいきなり背後から「ちゃんとやってるか?」と声を掛けられる衝撃がありました。今回は机を挟んで180度向かい合って「どうだ、指導が必要か?」と面談に持ち込まれる時期です。
目を逸らして逃げることもできそうですが、ここでしっかり苦手意識と向き合えば克服できるチャンスです。
天王星オポジション(180度)と天王星スクエア(90度)
そしてこの頃の天王星も、生まれた時から半周回って180度オポジション。冥王星は、生まれた時から90度回って90度スクエア。
どちらも「生まれてきた時に決めた生き方と違ったら修正するから」と結構強引に修正をかけてきます。
天王星や冥王星は神々の星とも呼ばれ、力強いうえに人間の意識の外にいて認識しにくい影響を与えてきます。
よくわからないけれど人生が大変だ、という本当に厄年っぽい雰囲気で働きかけてくることもあります。
なんにせよ、自分を知り、人生を大事にしていれば悪影響を心配することもないです。
むしろ自分では思い至らないようなやり方で神の手が入るという、長期的にはプラスの経験をするかもしれません。
ピンチをチャンスに変え、これからの人生を調整する
というわけで過度に恐れる必要はないのですが。でももし、40歳前後で何か人生が大変だなと感じた時には、ホロスコープの活用はオススメです。
- 29才頃のサターンリターンと似たテーマ(土星の苦手意識)が繰り返してきている
- 月~火星までの内なる星の性質が使いこなせていない
そんな原因が考えられます。
人生半ばでちょっと立ち止まって
今までの人生を振り返り
これからの人生の見通しを持つ。
そんなとき占星術とホロスコープがきっとお役に立つでしょう。
そして、いろいろあるかもしれなくてもこれは厄年。
誰もに訪れる危機であり、これをきっかけに人生を調整する機会。
ピンチをチャンスととらえて進んでいけたらよいなと思います。
大きな流れの中での自分らしさを生きていく
月から火星までの各星座のテーマを書いてきたように、土星・天王星・冥王星のテーマなどもまとめて載せようかなと考えましたが、やめました。
土星は一つの星座に約2年半。
天王星は7-8年。冥王星はもっと長い。
「どの星座だったらどう」と個人の特徴としては断定しにくい、世代をつかさどる星たちだからです。
自分の内なる天王星がこの星座だからこうしたほうがいいということよりも
自分たちの世代に共通の大きな力が働いている時期だから、みんなで頑張ろうね
という星だと考えています。
そして、神々の星からの影響の受け方は、自分の個人天体(5つの内なる星)の星座サインやハウスによって少しずつ違います。
同じ世代の中で、毎日毎日いろいろな時間に生まれた私達(人間は一年中出産している珍しい動物です)。
似ていながらもそれぞれ少しずつ違う役割を持って、天王星や冥王星の大きな方向性を請け負いながら社会をどうにかこうにか動かしている。
いろんな世代の人たちがともに生きる世界で、
世代間でも影響を与え合いながら、主導権を交代しながら社会の流れを作っていく。
だからみんなと同じである必要なんてないし、
少しずつ違う人たちの集合であることで星々の力が集合体として発揮できる。
むしろどんなに「自分を生きていこう」と決めたとしても大きな流れの一部であることからは逃れられない。
逃れられない代わりに同じ力に守られている。
そんな地球全体の共同体の話なんだと感じています。
ここまでずっと個人の内なる星の話をしてきたのに、
最後に世代規模・地球規模の大きな話になってしまいましたが!
占星術のことを考えていると世界を見る目が広がっていきますね。
[jin-iconbox02]一人ひとりの中に宇宙があり、
全体としてもやっぱり同じ宇宙であり、
太陽系に生きる地球の私たちが一緒に旅をしている。[/jin-iconbox02]
ホログラフィックな世界観と言われています。
さて、占星術系オタクトークはともかく。
30代、40代にはいろいろな転機があるけれど
「自分を知りたい」「自分らしく生きたい」と感じるすべての人が自分のホロスコープと内なる星を見るチャンスに出会う、というのが私の願いです。
一人ひとりの自分らしさが発揮できることで、
内なる世界も外側の世界も一緒に調和を回復していく。
占星術に紐づいた植物セラピーの活用を通して、
小さいながらもそんなお手伝いをしているつもりです。