HSPとは
生まれつき感受性が高い人をHSP(Highly Sensitive Person)と呼びます。
日本では書籍タイトルをきっかけに「繊細さん」という呼び名も広がりました。
良くも悪くも繊細で、影響を受けやすいタイプ。
多くの人には気にならないことでも強い刺激と感じダメージを受けるので「弱い」と思われがちなHSP気質。実際に生きづらさを感じている人も多いのです。
HSPさん繊細さんはこんな悩みを持ちがちです
物事を深く考えやすく、共感力をはじめとした感情の幅が広く、小さなことにも気づくという感受性をもって生まれたHSPさん、繊細さん。大多数の人(70-80%の非繊細さん)には理解しがたい独特の悩みに苦しむことも多いです。
セッションやお話会でよく聞かれるのが、こんなお悩み。
- 気を遣いすぎて疲れてしまう。一人反省会をしがち。「気にしすぎ」と言われる。家族・友人・同僚などの痛みを自分のことのように感じてつらい。
- 思考がグルグル止まらなくて疲れてしまう。大量の情報や意見が入ってきて振り回されてしまう。モヤモヤした引っ掛かりを引きずっている。「考えすぎ」と言われてしまう。
- 大多数の人たちと感覚や感情・考えが合わずに孤独を感じてしまう。人付き合いが苦手で、孤立する不安がある。
- 五感が鋭く、音や光・匂いなどに耐えられないことが多い。人ごみに疲れたり痛みに敏感だったりするが、「みんなは頑張っているのだから」と無理をして調子を崩したりする。
HSPは生きづらい、だけじゃない!
しかし、良い環境・良い刺激にも敏感なので、セルフケアやセラピーでポジティブな変化が起こりやすいのもHSPの特徴です。
性格は、遺伝傾向50%×生育環境50%で決まるとも言われます。
生まれつきの遺伝傾向は変えられなくても、生育環境で受けた50%の傾向は今からでもケアすることが十分可能。
自分にとってつらい刺激を避け、よい刺激を受けられる環境で過ごすこと。
過去に受けてきた刺激のダメージ(心の傷・発達性トラウマ)を癒すこと。
悪い刺激にも負けない回復力を育むこと。
自分のためにできることは、意外とたくさんあります!
HSPは、繊細さを活かして生きていくこともできます
良い環境にいていい刺激を受けて育ったHSPさん、または過去の癒しや心身調整が進んで繊細さをポジティブに発揮できるようになった繊細さんは、どんな風になるのでしょうか。
五感的な感性、感情と共感力、深い洞察力の3つが現れてきます。
- 豊かな感性を生かす:芸術的なセンスを発揮する。五感の細やかさを活用する
- 繊細な共感力を生かす:人間関係の調整役となる。対人支援をする
- 深い洞察力を生かす:人とは違うアイデアを出す。リスク管理をする
私が出会うHSPさんは、「もっと元気になって人の役に立ちたい」と心から感じている方が多い印象があります。(HSPは良心的である、と書籍にも書かれていたりします。)
繊細さと真摯に向き合ってケアをしていくことで、その願いを叶えていく方々をサポートさせて頂いています。
HSCの場合は、大人の働き掛けも大切
HSPは生まれつき。つまり子ども達にも同じように約2割のHSPがいます。
HSPの性質を持つ子どもは、HSC(Highly Sensitive Child)と呼ばれます。
生まれつきの性質なので、子供の頃から「他とはちょっと違う子」と意識されることも多く、標準的な子育て方法ではうまく行かないとご相談を受けることがあります。
基本的な性質はHSPと同じですが、敏感な神経系が成長過程であること、園や学校で集団生活が必須なことなどから、独特の課題を抱えることがあります。
大人HSPと同じく、良い環境・良い刺激にも敏感なので、子育ての工夫や周りの大人の理解によってポジティブな変化が起こりやすいのもHSCの特徴です。
この2つのバランスが必要で、見極めが難しかったりもします。焦らずにゆっくりと見守っていきましょう。
HSPさんをサポートするセッションとレッスン
HSPさんが痛みを癒し、本来の力を発揮できるように、セッション&レッスンをご提供しています。
【知る】【癒す】【育む】の3つのサイクルで、繊細な自分と上手に付き合っていく力がついていきます。
詳しくは【サービス一覧】をご覧ください。